葬儀司会21年 葬祭ディレクター1級 つたえびと みっこです。
現在、使われている言葉の中には、仏教からきた言葉があります。
今日は、「挨拶」について書いていきましょう。
「挨拶」

「こんにちは」「さようなら」
と人に会った時などにいう言葉を挨拶といいますね。
この”挨拶”も仏教からきた言葉です。
中国の仏教書であり、禅宗の語録である碧巌録(へきがんろく)に
一挨一拶、其の深浅を見んと要す
碧厳録より
と記されています。
これは、禅問答をすることによって,相手の悟りの深さをはかることを意味しています。
挨・・・「押す」「推し量る」「近く」
拶・・・「迫る」「切り込む」
という意味があり、挨拶は「師匠が弟子の悟りを推し量る事」とされています。
禅宗では、師が弟子の悟りを推し量るために、弟子に問をする。
弟子は自分の悟りを示すために一所懸命答えを考えだす。
禅問答といわれているこれこそが、挨拶ということになります。
「問う。本堂の掃除はきれいにできたのか。」
と師から問われたら
その質問の本意はどこにあるのかを考え、弟子が「答う。」とその問いに答えるわけです。
その言葉のまま、本堂の掃除をことを聞かれたのか、自分の心は洗われたのかきかれているのか、修行は進んでいるかと聞かれているのか。
そのことから、挨拶とはただの呼びかけではなく、相手のことを推し量る。
言葉の意味を推し量ることが大事なのかもしれませんね
今日は「挨拶」についてお話させていただきました。

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